はじめに
世はあげてパソコン時代である。しかし, あまりの急成長のためか, パソコンのベストセラーであるNEC のPC-8001 ですら, まとまった機能解説のハンドブックがなかった。朝日新聞社のマイコン研修会でも, 教育機器の観点から使用機種にPC-8001を選んだが, 発足後半年ほどたったころ, 会員の間から自然発生的に「使いやすく, 適切なハンドブックが欲しい」という声が出てきた。たしかに, 機能・操作の各項目について断片的な資料は出ているけれども, まとまったものはない。そこで, 会員のためにハンドブックをまとめよう, ということになった。
約一年間かけて編集が終わりかけたころ, 出版局プロジェクト室から, せっかくまとめたのだから単に社内用の資料に終わらせず, 一般に公開して, 広く社会に役立ててはどうかとのすすめがあった。「それでは初心者からプロまで、だれにでも役立つようなハンドブックを作ろう」と意気込み, 新しく発売されたPC シリーズの普及版 PC-6001の機能解説も加えて, 再編集したのがこのハンドブックである。初心者がどこで行き詰まるかも, マイコン研修会の研修記録から洗い出して内容に反映させた。初心者研修用のテキスト例は, 自習用としても役立つはずである。PC-6001 については巻末にまとめておいた。
責任上, 本文・表を通じて島戸が執筆した。さらに江田, 西村, 杉山を加え, 徹底的な討議を繰り返して改稿した。NEC 技術陣からも, 多数の資料と有益な意見をいただいた。
このハンドブックが, パソコンを使いこなし, 機能を最大限にひき出す上でお役に立てば幸いである。
朝日新聞社電子計算室長
島戸 一臣